チベット学校建設推進協会からのお知らせ事項です。随時更新しております。


by yangjin2
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最後に訪れたのが、茂県だ。

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                  校長先生(右)から話を聞く

茂県の人口は11万6千人、被災した生徒(幼稚園~高校)は2万2千人。
この学校も地震前は2100名いたそうだが、私達が訪れたときには1200名が在籍。
小学校だけでなく、幼稚園、中学部もあるので、鳳儀鎮“学校”と呼ばれている。
アバ州社会児童福利院(孤児院)の20名の児童もこの学校に通っているそうだ。

6年生のクラスにおじゃました。
つらい経験をしたはずなのに、生徒の皆さんは笑顔と拍手で迎えてくれた。
ヤンジンはまず自己紹介をして、テレビのニュースで四川の地震を知ったこと、自分の故郷も同じ地区のアバ県であること、少しでも皆さんの役に立ちたいと行動を始めたことを話した。

今は日本に住んでいることも述べ、試しに日本のことを知っているか聞いてみた。
すると「知ってるよ!景色とお花がきれいな国でしょ!」という返事が返ってきた。
「え、じゃあ、日本の有名なお花は?」と聞くと、先を争うかのように「桜!桜!」と
生徒が皆返事をしてくれた。すごく純粋で素直な子供たちだ。

このあとは担任の先生から今回の地震で子供たちがどのような経験をしたのか、ご説明いただいた。笑顔から一転泣き出す子も出てきた。地震で傷ついた心はそう簡単には癒えそうにない。

話を変えてみる。「留学したい人はいますか?」
その問いに手を挙げる子がたくさんいた。
「じゃあ、ちょっと聞いてね。今回の地震で、皆さんはたくさんつらいことがあったと思います。でも、もし将来留学しようと思っているなら、それに負けずに、勉強はしっかりしてください。貧困とか家柄とかは恥ずかしいことじゃない。勉強ができる環境なのに、先生がいて、学校があるのに勉強を怠けるとういことが一番恥ずかしいことです。十分な教養、知識がなければ、留学はできません。海外では留学生は民族、国の代表とみられます。あなたの考え、教養、言動を見て、自分の民族、国が判断されるわけです。
留学はあくまで例えで、あらゆる職業に関しても同じことが言えます。専門的知識がないと仕事はできません。皆さん、一生懸命勉強してください。友達同士切磋琢磨し、助け合って、共に歩んでいってください。そして、将来は故郷のために役に立つ人間になってください。故郷の復興は皆さんの肩にかかっています」

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     福利院から通っているチベット人の男の子 故郷の小金には祖母がひとりいる
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               父親を亡くした女の子 弟もこのクラスにいた
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               親を思い出し、泣き出してしまった男の子
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                 子供たちに一生懸命話をするヤンジン
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                   ヤンジンの話を聞く子供たち
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                     仲良くなった子供たちと
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               その後は茂県教育局局長(右)から話を伺った
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# by yangjin2 | 2009-05-30 21:56 | 四川大地震
汶川県教育局との話し合いを終え、被害の大きかった绵虒中学校に向かう。
途中、土砂崩れの跡が残る山々、うどんが切れたように垂れ下がったガードレールが
見える。

威州中学校から車で走ること20分。中学校に着いた。

赤レンガとセメントで作られた校舎は、ヤンジン曰く、チベットの日干し煉瓦よりもろいのだそうだ。

こちらも校舎の外観は残っていたが、中はぐしゃぐしゃになっていた。

この学校は地震もそうだが、一番不幸だったのは後ろにすぐ大きな山があったことだ。
巨大な石がいくつも山肌を転がり落ちてきて、そのひとつが校庭にいた生徒12名、教師1名の計13名を直撃、即死9名、搬送された病院でその他4名が亡くなったというのだ。
この石は地元で「罪のある石」と呼ばれている。

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                 13名の尊い命を奪った「罪のある石」

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                      瓦礫が残る教室

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                  生徒がここに戻ることはもうない

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                   卓球台の傍にも大きな石

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                学校後方の公道にも巨石がころがっていた

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    中学校の目の前の山、中腹からごっそり崩落している
    この山の斜面には民家や畑があり、当時畑仕事をしていた多くの人が
    命を落とした

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# by yangjin2 | 2009-05-17 17:57 | 四川大地震
理県の視察を終え、次に訪問したのが汶川県だ。
県中心部にある威州中学校の運動場には無数のプレハブが建っていて、そのうちのひとつが汶川県教育局の対策本部で、被害状況、支援への要望を聞くためにお伺いした。
この学校はヤンジンの甥っ子2人が通っていた中学校(高級中学:日本の高校にあたる)でもあり、ここの生徒2600名は今、成都郊外の龍泉驛で他の学校の校舎を教室、ホテルを宿舎として、勉強している。

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                   教育局局長(左)と話し合う

教育局長と主任に話を聞いた。
汶川県は小学生から高校生までの学生が地震前は1万6千名いたそうだが、お伺いしたときには1万3千人が県外で学校に通い、その他の学生に関しては、現地のプレハブ教室にて、授業を再開したとのことだった。

どの方面で援助を必要としているのか聞いてみたが、理県の教育局と違って、具体的にこうしてほしいという要望が出てこなかった。“一対一支援”として、汶川県は広東省、理県は湖南省、茂県は山西省が支援することになった(中国政府が指示)そうだが、汶川県教育局の方々は支援を受ける体制もできてなく、どうしてよいのかわからず、混乱しているような感じだった。

まず学校を再建するにはどのぐらい費用が必要なのか聞いてみると、最低でも1校につき1000万~2000万元は必要とのことだった。(1人民元は日本円にして現在約15円)
学校の建設計画書及び予算表はまだひとつもできていないということで、次に考えていることを聞いてみると、先生の心のケアが必要だと言ってこられた。

汶川県内には1200名の教師がおられるらしいが、ほとんど休みの日がなく、そのうちの50%が心理的ストレスを抱えているということだった。先生の中には自分の家族を亡くした人も多く、昼間は気丈に振舞っても、夜になると精神的に落ち込む人が多いらしい。事実、目の前にいる教育局長も被災者のわけで、地震直後は彼女自身も絶望的な気持ちになったと言っていた。

あと今回の地震で孤児になった児童(小学生から高校生)も県内に53名いるらしく、こちらの資料も送ってくださるようお願いした。

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                  外観だけはかろうじて残った校舎

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       崖崩れのあった威州中学校の真向かいの山 曲がったガードレールが見える

この後は被害の大きかった映秀鎮に行く予定だったが、中国首相の温家宝氏が現地を訪れるとのことで、急に道路が封鎖されてしまった。そのため、県内の绵虒中学校を視察することにした。
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# by yangjin2 | 2009-05-17 17:13 | 四川大地震
まず最初にご報告が遅れていますこと、お詫び申し上げます。

昨年3月の衝突のこともあり、今年2月下旬から4月上旬にかけて、
アバ州の関係者と連絡が取れなくなりました。
昨年から支援に関する回答をずっと待っていたのですが、
電話、メール共に通じなくなりました。

そのため、地震被災地の現状、現地の考えを確認するため、
4月中旬から一昨日まで中国に行ってきました。

昨年行くことができなかった映秀鎮、都江堰も視察し、
アバ州教育局局長とも面会し、率直に話し合い、
どのような方面で支援をするのか決めてきました。
これに関しては、後日このブログでご報告させていただきます。

その前に、昨年の調査報告がまだすべて出来ていないので、
ここ数日は08年のものをまずご報告いたします。

(本当は中国滞在中に報告を更新しようと思っていたのですが、
 なんとブログを見ることができず!更新のしようがありませんでした)
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08年四川大地震被災地調査報告 8 理県薛城小学校

1913年創立し、2005年に今の場所(元薛城中学校跡地)に移転してきた。
生徒数574名、教員数43名。

2008年5月12日の地震によって、教室(教学楼)と教師宿舎が倒壊、学生宿舎と総合楼も中度の損壊、皆使えなくなってしまった。

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                崩壊した教職員宿舎の前で説明を受ける

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                      校庭に張られたテント

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               崩れ落ちた教室 階段は直接2階に通じていた

けれども、こちらも幸いなことに死者、負傷者共に出なかった。

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     学校側は薛城鎮バスステーションに仮校舎を建て、7月16日から授業を再開した。
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# by yangjin2 | 2009-05-13 22:20 | 四川大地震
学校前の道を挟んだ向かい側の仮設校舎に行ってみた。ここは地元の農家の方が農地を提供してくれたのだそうだ。

プレハブの教室、宿舎、給水場もなんとか完成し、電気も通ったそうで、私達が訪れたこの日はちょうど地震発生後初めての登校日だった。宿舎では子ども達へのベッドの割り振りをしている最中で、その外では職人と保護者が一緒になって、通路の舗装工事、表面にセメントを塗ったレンガを敷き詰める作業をしていた。

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                     突貫工事で作られた給水場

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           通路ではもくもくとレンガを敷き詰める作業が行なわれていた

子どもと大人がせわしなく動き回る通路から教室に目をやると、一生懸命勉強している子供達の姿が見えた。「このような状況では集中できないという口実で、少し休んでもいいんじゃないの」とも私は思ったのだが、子供達の本に向かう眼差しが真剣で、とても感動した。

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              この子だけじゃなく、何人もの子が机に向かっていた

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            怖い思いをしたはずだが、屈託のない笑顔に少しほっとした
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# by yangjin2 | 2009-01-25 20:10 | 四川大地震