チベット学校建設推進協会からのお知らせ事項です。随時更新しております。


by yangjin2
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08年四川大地震被災地調査報告 9 汶川県威州中学校

理県の視察を終え、次に訪問したのが汶川県だ。
県中心部にある威州中学校の運動場には無数のプレハブが建っていて、そのうちのひとつが汶川県教育局の対策本部で、被害状況、支援への要望を聞くためにお伺いした。
この学校はヤンジンの甥っ子2人が通っていた中学校(高級中学:日本の高校にあたる)でもあり、ここの生徒2600名は今、成都郊外の龍泉驛で他の学校の校舎を教室、ホテルを宿舎として、勉強している。

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                   教育局局長(左)と話し合う

教育局長と主任に話を聞いた。
汶川県は小学生から高校生までの学生が地震前は1万6千名いたそうだが、お伺いしたときには1万3千人が県外で学校に通い、その他の学生に関しては、現地のプレハブ教室にて、授業を再開したとのことだった。

どの方面で援助を必要としているのか聞いてみたが、理県の教育局と違って、具体的にこうしてほしいという要望が出てこなかった。“一対一支援”として、汶川県は広東省、理県は湖南省、茂県は山西省が支援することになった(中国政府が指示)そうだが、汶川県教育局の方々は支援を受ける体制もできてなく、どうしてよいのかわからず、混乱しているような感じだった。

まず学校を再建するにはどのぐらい費用が必要なのか聞いてみると、最低でも1校につき1000万~2000万元は必要とのことだった。(1人民元は日本円にして現在約15円)
学校の建設計画書及び予算表はまだひとつもできていないということで、次に考えていることを聞いてみると、先生の心のケアが必要だと言ってこられた。

汶川県内には1200名の教師がおられるらしいが、ほとんど休みの日がなく、そのうちの50%が心理的ストレスを抱えているということだった。先生の中には自分の家族を亡くした人も多く、昼間は気丈に振舞っても、夜になると精神的に落ち込む人が多いらしい。事実、目の前にいる教育局長も被災者のわけで、地震直後は彼女自身も絶望的な気持ちになったと言っていた。

あと今回の地震で孤児になった児童(小学生から高校生)も県内に53名いるらしく、こちらの資料も送ってくださるようお願いした。

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                  外観だけはかろうじて残った校舎

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       崖崩れのあった威州中学校の真向かいの山 曲がったガードレールが見える

この後は被害の大きかった映秀鎮に行く予定だったが、中国首相の温家宝氏が現地を訪れるとのことで、急に道路が封鎖されてしまった。そのため、県内の绵虒中学校を視察することにした。
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by yangjin2 | 2009-05-17 17:13 | 四川大地震