09年4月四川大地震再調査 1 百花大橋
2009年 06月 24日
以前、ブログでもご報告させていただきましたが、
昨年3月のチベット地域での衝突が関係して、今年2月下旬から4月上旬にかけて、
アバ州の関係者との連絡が取れなくなりました。
昨年調査後、理県の朴头(プトウ)小学校の校舎再建の支援を決め、
再建計画書をずっと待っていたのですが、電話、メール共に通じなくなりました。
そのため、バイマーヤンジンの公演の仕事をやりくりして、
思い切って4月中旬から5月にかけて中国に行ってきました。
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09年4月四川大地震再調査 1 百花大橋
四川の成都に着くと、相手の携帯電話も通じるようになり、現在の状況等聞くことができるようになった。海外から携帯に電話が入ると、0000と0の数字が並んで表示されるらしく、誰からの電話か怖くてとらなかったという人もいた。(最近、中国が認めていない宗教“法輪功”が国際電話をかけてくることもあるらしいので、政府関係の人は特に敏感になっていた)
電話ではわかりづらいところがあるので、直接会って話がしたいことを申し上げた。けれども、大地震発生一周年の5月12日を目前に控え、記念式典の準備、たくさんの行事、取材が詰まっていて、アバ州政府及び教育局の関係者は大忙しで、成都に出てくることはもちろん、私達に会う時間もなかなか調整できないとのことだった。
最終的には、アバ州教育局局長が5月になったら時間を作ると約束してくれた。
今回の訪中にはもうひとつの目的があった。昨年温家宝氏が来ることになって急遽入れなくなった映秀鎮には是非行きたいと思っていた。運良くヤンジンの弟が車で成都まで出てきてくれたので、その車に乗り、自力で被災地の映秀鎮と都江堰を調査することにした。
成都から映秀鎮、汶川を通る国道213号線は、胡錦涛氏や温家宝氏が出席する5月12日被災地での記念式典までに必ず修復させよとの北京政府からの指示もあり、その突貫工事の為、4月21日から4月25日、5月2日から5月6日の期間は道路が封鎖されてしまった。
そのうえ、その他の日も偶数日(例えば、26日、28日)は上り(汶川から成都に向かう方向)、奇数日(27日、29日など)は下り(成都から汶川に向かう方向)と片側一車線の一方通行の規制があり、ものすごく渋滞して大変だったと通ってきた人からも聞いた。
しかし、このまま成都にいても仕方がないので、4月末渋滞承知で出発した。
ちなみに私達の車はシルバーのホンダ。この日は下り一方通行のはずだが、
車の数が多すぎて、昨日のうちに“上り”の車が降りてこられず、
次の日に降りてきたのだった。おかげで、大渋滞となった。
崩壊した山の斜面
見るも無残な都汶高速道路の百花大橋
実は橋すべてが地震で壊れたのではなく、上部道路の部分2ヶ所、橋脚2ヶ所が崩落したのだが、他の橋脚にも亀裂、傾斜、圧迫性破損が見つかり、余震による2次災害を避けるため、昨年08年5月28日に残った橋も爆破したとのことだ。全長500m、高さ50mあまりのこの橋は04年12月に開通したばかりだった。
07年にこの細い橋脚を見て、「危ないなあ、地震があったら、ひとたまりもないな」とヤンジンに言ったことがある。ただこの地域は火山もなく、地震が起こるとは夢にも思わなかった。
今回実際に通った別の橋。通っている時はわからなかったが、山の上からみると、ぞっとした。高さがあるからと言われればそれまでだが、橋脚がやはり細いのではないか。
この百花大橋からあと2kmで映秀鎮だ
修復工事も始まっていた。工事の方には頑張ってほしいと思うけれど、どうしても橋脚が気になってしまう。
昨年3月のチベット地域での衝突が関係して、今年2月下旬から4月上旬にかけて、
アバ州の関係者との連絡が取れなくなりました。
昨年調査後、理県の朴头(プトウ)小学校の校舎再建の支援を決め、
再建計画書をずっと待っていたのですが、電話、メール共に通じなくなりました。
そのため、バイマーヤンジンの公演の仕事をやりくりして、
思い切って4月中旬から5月にかけて中国に行ってきました。
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09年4月四川大地震再調査 1 百花大橋
四川の成都に着くと、相手の携帯電話も通じるようになり、現在の状況等聞くことができるようになった。海外から携帯に電話が入ると、0000と0の数字が並んで表示されるらしく、誰からの電話か怖くてとらなかったという人もいた。(最近、中国が認めていない宗教“法輪功”が国際電話をかけてくることもあるらしいので、政府関係の人は特に敏感になっていた)
電話ではわかりづらいところがあるので、直接会って話がしたいことを申し上げた。けれども、大地震発生一周年の5月12日を目前に控え、記念式典の準備、たくさんの行事、取材が詰まっていて、アバ州政府及び教育局の関係者は大忙しで、成都に出てくることはもちろん、私達に会う時間もなかなか調整できないとのことだった。
最終的には、アバ州教育局局長が5月になったら時間を作ると約束してくれた。
今回の訪中にはもうひとつの目的があった。昨年温家宝氏が来ることになって急遽入れなくなった映秀鎮には是非行きたいと思っていた。運良くヤンジンの弟が車で成都まで出てきてくれたので、その車に乗り、自力で被災地の映秀鎮と都江堰を調査することにした。
成都から映秀鎮、汶川を通る国道213号線は、胡錦涛氏や温家宝氏が出席する5月12日被災地での記念式典までに必ず修復させよとの北京政府からの指示もあり、その突貫工事の為、4月21日から4月25日、5月2日から5月6日の期間は道路が封鎖されてしまった。
そのうえ、その他の日も偶数日(例えば、26日、28日)は上り(汶川から成都に向かう方向)、奇数日(27日、29日など)は下り(成都から汶川に向かう方向)と片側一車線の一方通行の規制があり、ものすごく渋滞して大変だったと通ってきた人からも聞いた。
しかし、このまま成都にいても仕方がないので、4月末渋滞承知で出発した。
ちなみに私達の車はシルバーのホンダ。この日は下り一方通行のはずだが、
車の数が多すぎて、昨日のうちに“上り”の車が降りてこられず、
次の日に降りてきたのだった。おかげで、大渋滞となった。
崩壊した山の斜面
見るも無残な都汶高速道路の百花大橋
実は橋すべてが地震で壊れたのではなく、上部道路の部分2ヶ所、橋脚2ヶ所が崩落したのだが、他の橋脚にも亀裂、傾斜、圧迫性破損が見つかり、余震による2次災害を避けるため、昨年08年5月28日に残った橋も爆破したとのことだ。全長500m、高さ50mあまりのこの橋は04年12月に開通したばかりだった。
07年にこの細い橋脚を見て、「危ないなあ、地震があったら、ひとたまりもないな」とヤンジンに言ったことがある。ただこの地域は火山もなく、地震が起こるとは夢にも思わなかった。
今回実際に通った別の橋。通っている時はわからなかったが、山の上からみると、ぞっとした。高さがあるからと言われればそれまでだが、橋脚がやはり細いのではないか。
この百花大橋からあと2kmで映秀鎮だ
修復工事も始まっていた。工事の方には頑張ってほしいと思うけれど、どうしても橋脚が気になってしまう。
by yangjin2
| 2009-06-24 21:16
| 四川大地震